ダマスクローズとは?


ダマスクローズは数多くあるバラの品種の中の一つで、ピンクの何枚にも重りあう花びらが丸く咲く姿は優しい印象でとても美しいです。濃厚で甘い香りを放つ品種のため、ローズオイルやローズウォーターの原料として古くから使われていました。栽培の起源は古く紀元前6~5世紀には始まっていたとされ、古代ギリシャ・ローマ時代にはすでに観賞用として知られていました。その後、ダマスクローズを原料としたローズオイルやローズウォーターが製造されるようになり、その優れた効能から薬品としてはもちろん香水としても珍重されました。しかし、希少性ゆえに身分の高い人々だけが使っていたそうです。絶世の美女と言われたクレオパトラや、ナポレオン一世に愛されたフランス皇妃ジョセフィーヌも、ダマスクローズが放つその気品高い香りをこよなく愛したと伝えられています。
ブルガリアでは、オスマントルコ時代の14世紀にシリアの首都ダマスカス(Damascus)から運ばれたことに由来しダマスク(Damascena)と呼ぶようになったといわれています。バラ栽培に適した気候と土壌に恵まれたブルガリア カザンラク地方のバルカン山脈とスレドナ・ゴラ山脈に挟まれた一帯は、今ではダマスクローズの一大産地となり『バラの谷』と呼ばれるまでになりした。ローズオイルの生産量は全世界の70%、供給量では80%を占めるまでに発展しており、世界で最高の品質であると評されています。また、ブルガリアでは古くからバラには菌の繁殖を防ぐ働きがあることが知られており、健康維持のために役立つとされ漢方薬のような薬品として利用されてきました。現在でも自然薬をはじめ、お茶やジャムなどといった健康食品の原料として広く使われています。



ブルガリアの首都ソフィアから東へ約3時間。国の中央を東西に貫くトラキア平原がバラの産地です。中でも、クリスウラからカザンラック一帯が「バラの谷」と呼ばれており、北に標高の高いバルカン山脈、南になだらかな丘の連なるスレドナ・ゴラ山脈に挟まれた地形が、冬は温暖、昼夜の温度差が大きい気候、水はけの良い土壌ををつくり常に清らかな水に恵まれています。これらの条件が合わさったことから世界最高のバラが育つ谷となりました。
ローズオイル、ローズウオーター
バラ品種の中で最も香油成分が多いといわれるダマスクローズですが、それでも1kgのローズオイルを生産するためには約3.5tもの花弁が必要となります。これをバラ畑の広さで表すと約1ヘクタールの収穫量に匹敵し、1グラムのオイルに約3000個の花が使用されているくらいとイメージするとわかりやすいかもしれません。またすべて手摘みで作業をおこなうため、1人で作業をおこなったと仮定すると100日かかる計算になります。太古よりローズオイルが『金よりも価値がある』『エッセンシャルオイルの女王』と言われ続けてきたことが納得ができます。

世界的な有名ブランドの化粧品や香水に必ずといって良いほどに使われている香料こそが、このブルガリア産ダマスクローズオイルです。原料となる花びらは開花して太陽の光が当たると香油成分が蒸発してしまうため、朝の薄暗い早朝のつぼみのうちに摘み取られます。その日のうちに「水蒸気蒸留法」で蒸留されます。その液体の自然分離した上層部がローズオイル、下層部がローズウォーターとなります。ローズオイルが黄金色に対してローズウォーターは無色透明ですが、そのローズウォーターにも0.2~1.1%のローズオイルエキスが溶け込んでおりダマスクローズそのままの濃厚な香りがします。また、ローズオイルは凝固する温度が低いほど良質であり、一般的なローズオイルの凝固温度の基準は23度とされていますが、ワンズ社の提供するローズオイルの凝固点は21度と低い温度で設定されており、世界で高い評価を得ている理由の一でもあります。
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